Turistas!

ロストリバーデルタの考察を自分流にひたすらしています。たまに他テーマポートのことや、グリーティング、ショーパレのことも書くかも。twitter: @tora0422

ロストリバーデルタ(遺跡群)

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こんにちは! 今回はこのブログの大きなテーマであるロストリバーデルタのことについてお話していきたいと思います。

ロストリバーデルタといえば遺跡! このテーマポートはそのような神秘に満ちた遺跡群をときには危険に見舞われながら冒険できるのが大きな魅力ですよね。

ところで、この遺跡たちにはモデルがあるのをご存知でしょうか。そのモデルとは、地球滅亡説を予言し一時有名になったマヤやアステカ、インカ文明の遺跡たち。このブログではそれらに沿って解説していきたいと思います。

それでは冒険を始めましょう!

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まずはロストリバーデルタという名称の由来について。直訳すると失われた河の三角州。「失われた河」とは言いつつ、この場所には立派な河がありますね。なぜなのか?
このテーマポートはそもそもこの世に存在を知る者はいない場所でした。しかし1880年代、カリブ海沿岸に出現したハリケーンによりジャングルが切り開かれたことによって突如その姿を現したのです。その際に出現した河を発見した人々が「ロストリバー」と名付けたそう。元々ロストリバーは昔からずっとそこにあったのに行方を眩ましていたことから、きっと発見者たちは「失われ(てい)た河」と命名したのでしょうね。

さて、ロストリバーの上を渡り遺跡群があるエリアに進みましょう。

不時着したのでしょうか…大きな複葉機が見えてきました。

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機体にはC-3POの文字。C-3POといえばあのおしゃべりな金色のドロイド! これはインディ・ジョーンズシリーズの製作にスター・ウォーズシリーズが代表作のジョージ・ルーカスが携わったため書かれているもの。他にもクリスタルスカルの魔宮内、インディ・ジョーンズのセリフ「嫌な予感がするな…」もスター・ウォーズで毎度のごとく使われているセリフとして有名ですね。

機体の足元を見てみましょう。

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誰が残した足跡でしょうか?
これはもちろん、かの有名なアメリカ人考古学者インディ・ジョーンズによるもの。よく見てみると、まずは両足をついてから踏み出し始めていることが分かります。周りを警戒のため見渡したのか、ただただ感動して見渡したのか、イマジネーションくすぐられて個人的にはだいすきなプロップスです。

複葉機を確認する前に、橋を渡りきったあとすぐにある石柱、気になりませんでしたか?

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マヤ文明のチチェン・イツァ遺跡内、戦士の神殿の戦士像です。戦士の神殿では生贄の儀式が行われており、ピラミッドの頂上で生きた人間の胸をさき心臓を神に捧げていました。残酷ですが全ては生きるため。天災から免れるためには必要なことだったのです。

石柱に近づいてみると小石が挟まれているのが確認できます。

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バランスを保つためでしょうか。頭が良いことで知られるマヤ人にも、石を真っ直ぐに切り出すことは難易なことだったのかもしれません。

階段を降りる際にも探索の目を休めないのが探検家には大事なこと!

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骸骨の横顔がたくさん彫られています。これはツォンパントリという遺跡を思わせるプロップス。ツォンパントリとは日本語で骸骨の棚という意味。ここでは生贄の頭蓋骨がくし刺にされ晒されていました。マヤの人々は生贄を捧げるだけではなく、なにか証拠を残すことにより心の平静を保っていたのでしょうか。

さて、とうとうロストリバーデルタといえば! な遺跡が見えてきましたよ。

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モデルはチチェン・イツァのエル・カスティーヨ神殿では、という説が多いですが、形的にはティカル1号神殿がいちばん近いのでは…と私は思います。

まずは足元から探索していきましょう。

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ただの立入禁止の石碑じゃない…と思いがちですが、モデルになった遺跡と比べるとこれがなかなかに面白い。ティカル1号神殿の注意書きは

「USTED SUBE POR SU CUENTA Y RIESGO」!!!

「登るも落ちるもあなたの勝手」ですって! 登るの止めといてな、なんて注意してくれるロストリバーデルタの優しさに涙が出ますね。
なお、現在は危険と判断されたため、1号神殿に登ることは禁止されています。

お次はこのコ。

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現れたな怪物! なんて言ったらバチが当たります。この石像はククルカン。マヤ文明において創造神として崇拝された神様です。前回の記事で少し触れた、あのアトラクション内の大蛇の元の姿はこんな感じでした。
ロストリバーデルタではその姿は少ししか見えないディズニーシーの顔とも言うべきプロメテウス火山の名称の由来、プロメテウスは人類に火を与えた神様ですが、このククルカンも同じ役割を果たしたと言われています。

また、このピラミッドのモデルのひとつエル・カスティーヨ神殿ではこのククルカンが春分の日秋分の日に降臨するとされていて、ちょうどその日にピラミッドの基壇が影となり首に繋がることによって蛇のように長い体ができるという作り方をされています。ぜひ該当日にはロストリバーデルタに探検しに行って、マヤの人々に思いを馳せてみてくださいね。

ピラミッドの段数も重要なポイントのひとつ。マヤではあの世は9層に分かれていると信じられていて、ピラミッドの多くが9段で構成されています。階段の数も一面に91段、それが4面で364段、更に一番上を足して365となります。なんと1年の日数と同じ。エル・カスティーヨ神殿が「暦のピラミッド」と呼ばれる所以です。

ロストリバーデルタのピラミッドの段数は…? と見てみても下部は木々に隠れていて数えられないのが少し残念ですね。

ピラミッドの前の石像、気になりますよね。

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写真には実際にモデルになったものを使用しました。
これはマヤの古代都市コパンの石碑D。裏面に刻まれた文字から、背の高い方の石碑は18うさぎ王と呼ばれるコパンの13代目の王様が彫られていることが分かっています。背の低い台座のような石碑は、死の世界へ誘う者として崇められたジャガーをモデルとして作られています。この上で生贄は心臓をさかれ、ピラミッドの上まで運ばれて神様に捧げるためにピラミッド内部に落とされていました。

神殿の壁にも要注目!

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雨の神様チャクです。チャクのもつひょうたんには雨が入っているとされ、雨を降らせてくれると信じられていました。
メソポタミア文明などに代表される有名な文明が発達した地域では近くに大河があったにも関わらず、マヤ文明ではなかったことから雨はとても重要なものだったといえます。マヤは大河が無い代わりに、雨水が溜まった泉を生命の水として発達した文明でした。

チャクマーク2(なんちゃって)

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こちらは巻かれるという意味のコズ・ポープという遺跡に彫られているチャクです。ゾウさんみたい。


ここまで歩くと残る遺跡はレイジング・スピリッツやユカタン・ベースキャンプ・グリルのみになってきました。道中で出会える遺跡たちはここでおしまいなようです。

というわけで今日はこのへんで。
アディオス アミーゴ! またお会いしましょう。


コパン遺跡 参照