”サルードス・アミーゴス!” グリーティングドック
こんにちは!
ブログを更新するたびにお久しぶりです、なんて言ってる気がします。ですが、更新に躍起になると書くこと自体が嫌になってしまうと思うのでこのゆったりペースでの投稿をお許しください。
さて、今回は現存では唯一のドナルド専用グリーティング施設、”サルードス・アミーゴス!” グリーティングドック(以下サルアミ)のQラインについて書いていきたいと思います!
メキシコに実際にあるような、見ているだけでも楽しいカラフルな雑貨にあふれたこの場所の魅力を少しでもお伝えできたら幸いです。
まず始めに、天井を見ていただくと
このような旗的なものが吊るされているのが確認できます。これはパペルピカドといって、中国の切り絵が起源とされ、メキシコのお祭りには欠かせないもの。その際にはちょうど日本の運動会の万国旗のように、町中に飾られて祭りを彩ります。
サルアミではドナルドほか、三人の騎士として彼と仲良しのホセやパンチートモチーフのものがあって楽しいですよね。
ここからはテーブルごとに分けられた、おもちゃゾーン、楽器ゾーン、陶器ゾーンという風に順を追って解説していきます。
色が付いているものがそのとき説明したいものです。
1.おもちゃ
これは形は違えどみーんな同じ遊び方をするもの。なんだか分かりますか?
名前はバレロ。日本でいうけん玉!
その大きな違いは皿がないことですが、玉の部分を棒に突き刺すという点ではけん玉とおそろい。後で答えを言いますが(というかすぐ見つかると思います!)、この中にはヨーヨーやコマも隠れているのでぜひ探してみてください。
国は遠く離れているものの、日本でもメキシコでも子供たちの遊び道具は同じだなんて、なんだかおもしろいですよね。
女の子の人形はメキシコの民族衣装を身につけた伝統的な手縫いのぬいぐるみです。昨年までロストリバーデルタで行われていたアトモス、フルータ! フルータ! フィエスタ! をご覧になったことがある方はピンとくると思いますが、あの姉妹が着ていた衣装がその民族衣装です。特徴的なのはリボンを編み込んだ髪型。とってもすてき!
主にゲラゲッツアという収穫をお祝いするお祭りで女性が身につけます。
ふたつめに、いかにも市場で売っていそうな頼りないお顔のドナルドをはじめ、紙でできたような人形はルピータ人形と呼ばれるもの。陶器の人形は子供たち向けではないのに加え、当時はリカちゃん人形のようなビニール製のものも普及していなかったため作られたものです。カルトネリア(張り子)技法が用いられ、絵の具で着色します。
最後にこちら、手首などに巻くアクセサリー。普通メキシコではビーズを編んで作られるのですが、サルアミ産のは糸でできているように見えるのでこれに関してはまた調べてみます。
さて、先ほど出題したコマとヨーヨーは女の子の人形の下あたりにあるのでご確認くださいませ。
2.楽器
ギター同様6本の弦を持つのが、スペイン語で「大きなギター」を意味するギタロン。低い音が特徴で、日本ではチェロのように膝で抱えて演奏されるのが一般的です。
その他のちまっこいものたちはカバキーニョだと思うのですが…。こちらはあまり自信が無いので、間違っていたら遠慮なく指摘してください!
筒状のものがギロ。一般的にヒョウタンをくりぬいて作られます。
ギザギザな部分を棒でこすったり叩いたりして演奏します。
なんだか かき鳴らします 洗濯板! って歌声が聞こえてきそう。
そして、縦笛がカンクンという地方でつくられたもの。キビで作られたのでしょうか…? こちらも曖昧です。ごめんなさい。
あとのみんなは見た目通り。マラカスだったり太鼓だったりアコーディオン、でんでん太鼓もあるのには驚きですが。南米に古くから存在していてさらにびっくり。
これらのここに飾られた楽器たちが活躍している演奏を聞きたい! という方はぜひyoutubeなどで「マリアッチ」と検索してみてください。
3.陶器
スペインより輸入したキリスト教の聖書に登場する「生命の樹」がモチーフの個性豊かなこの置物たちは、メキシコで古くからキャンドルスタンドとして使われているものです。
お家にひとつあるだけでお部屋がにぎやかになりそう。
自然界にいたらおったまげるこれらのカラフルな動物や人形たちはアレブリヘと呼ばれるもの。とってもかわいらしい上、悪夢を食べてくれると言い伝えられています。ですが、これは観光客に買ってもらうための嘘だと言う説も…。
そんなところも市場らしくて楽しいですけれど!
4.その他
最後に、テーブル外の飾りのご紹介。
まずはおなじみのこちら!
ピニャータです。
悪魔がかわいらしく化けた姿といわれ、お祭りなどで子供たちが目隠しをしこの人形たちを棒でぶっ叩きます。中からはお菓子が出てくるのでためらいなんてありません。
また、元々は宗教色が強いものでここには飾られていませんが、7つに枝分かれした星型のピニャータは7つの大罪を表しているとされています。
明るい色彩は悪魔の誘惑、目隠しは信頼を、それらの罪を美徳のある棒で叩き悪魔を振り払う、という意味が込められていたそうです。
また、以前紹介したレボソだったり、
カゴに壺、土器だったりとどれもメキシコらしい鮮やかな色で溢れているのでぜひ注目してみてください!
今回は全てを解説できたわけではないので、また分かり次第更新していきたいと思います。
それでは、アディオス アミーゴ!
またお会いしましょう。