Turistas!

ロストリバーデルタの考察を自分流にひたすらしています。たまに他テーマポートのことや、グリーティング、ショーパレのことも書くかも。twitter: @tora0422

インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮(2)

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こんにちは!
今回はとうとうジープに乗りこみ魔宮探検に出発です!

魔宮探検の出発前にひとつだけ。
前回の記事でも書きましたが、インディ・ジョーンズシリーズ1作目、レイダース 失われたアークを見たことがない方はぜひ観てから冒険に出発しましょう。大岩が転がってくるシーンも、吹き矢も、虫うじゃうじゃもみんなこの映画が元ネタとなっています。また、音楽もこの映画を観ると おやアトラクションで聞いたことあるな、という曲ばかりです!
今回の記事を読むよりずっとアトラクションが楽しくなること間違いなしですので、暇ができたらTSUTAYAに直行! おすすめ!


さて、では本題に参りましょう。
魔宮内はいくつかの部屋に分かれていますが、実はそれぞれに名前がちゃんとついているので、それに沿って紹介していきますね。

1、清めの間
このアトラクションはパコの主催する若さの泉発見 魔宮探検ツアーに参加したゲストだったが、クリスタルスカルの怒りに触れ…!? というあらすじを持っていますが、クリスタルスカルを怒らせた理由は2つあります。
1つ目がここ、清めの間で心身を清めなかったこと。もう1つは、ジープがバックファイアを起こし魔宮内の静寂を乱したため。アメリカの某呪いの偶像と比べると、怒るまでの段階が少ないですね。

2、誘惑の広間
左右には小さな偶像がたくさん積み重なり、壺から水が湧き出ています。また、頭上では星空が広がりとても綺麗な空間ですね。星空に見惚れずに左右を見渡すと、奥の壁にレリーフが彫られていますが、これはマヤ文明で球技を行った際に記念して作られるマーカーがモデルとなっていると思われます。

3、苦痛のトンネル
奥にクリスタルスカルが鎮座する場所。スカルの背景の円はアステカカレンダーの装飾に似通っています。

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スカルは目からの光線攻撃だけでは飽き足らず、無礼をはたらいたゲストたちを乗せた、本来はスカル左奥に水面の照り返しだけが見える若さの泉の方に曲がるはずだったジープを、不思議な力で魔宮の奥へと迷いこませてしまうのでした。

4、運命の門
Qラインで散々いるぞいるぞと思わせておきながら姿を見せてくれなかった、あの有名なアメリカ人考古学者、インディ・ジョーンズとここでようやくご対面です! カッコいい〜〜〜!!!
…とも喜んでいられません。博士が必死に抑えているのは運命の門。ゲストがスカルの怒りに触れたことにより、今にも門から悪霊でしょうか…とにかく害のある現象が出てこようとしています。
それをとどめてくれているインディ…調査を勝手に邪魔しに来た観光客に忠告してくれるインディ…惚れてまうやろ!

ここの門の装飾は大変に美しいもので、以前はこのレリーフをデザインしたと思わしき方がサイトで門の絵を公開してくださっていたのですが、現在は消滅してしまっています。けれども! なんと運命の門のフィギュアを作った方がいるのでありがたく観察させていただきましょう。こちら http://www.tamiya.com/japan/news/event/figures/figures36.htm のサイトで閲覧できます。

5、ミイラの間
トラウマ製造機のびっくりドッキリコーナーです。
ここではたくさんの白骨が横たわっていますが、その多くが煌びやかな装飾品を身につけています。これはマヤやアステカ文明が発達していた時代、彼らが権力者であった証。権力者でさえも自ら当時、若さの泉を求めて魔宮内で息絶えたのか、もしくはあそこは元々墓場であり、トレジャーハンターたちによって死体が荒らされてしまったのか、イマジネーションの使いどきですね。
また、ここでは他のツアー団体だと思われる車のタイヤの跡がついている箇所があります。彼らは無事帰れたのでしょうか…。私たちは安心安全のパコの魔宮ツアーを選んだので、きっと帰還できるはずです!

6、虫の間

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虫が苦手な方すいません。私も描いていてゾワゾワしました。
ここでかかっている音楽、笛の音色はレイダースで使われています。実際にインディが虫やら蛇やらがうじゃうじゃいる場面で使用された曲なので、映画を観た方は興奮できるポイントですね。

7、魂の泉

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グラグラする橋を渡っている際、右側に見えるあの竜巻です。ときどき悲鳴が聞こえてきます。魔宮内を彷徨う亡霊でしょうか。レイダースのオマージュが多いこのアトラクションですが、この魂の泉周りの祭壇はインディ2作目、魔宮の伝説において儀式を行う場所に似ています。
また、左側を向くとそこには化けてでた大きなクリスタルスカルが! インディファーストコンタクトのあと早速光線をかましてきましたが、この橋を渡る間も何度か光線で橋の紐あたりを攻撃しゲストを殺しにかかっています。くわばらくわばら。

8、蛇の残骸

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とても長くて大きくてうるさい。大蛇の先へ先へと見ると体が壁の向こうからでてきている様子から、私たちが見えている長さよりもずっと長いことが伺えます。恐ろしい。ガイドブックによっては、クリスタルスカルが変身した姿、とも書かれているので壁の向こうの体は虚無かもしれませんが…。
また、以前はこの大蛇の姿は大きく変わったものだということをご存知でしょうか。黄色と青の体色、羽毛が生えた姿という、マヤ文明の神様ククルカンに似ていたのです。なぜ変えてしまったのか…。
ちょうど、Qライン壁画に描かれている大蛇がククルカンです。

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また、大蛇を交わしたあと軽く下る際に右上を見てください。蛇のような石像の口から何やら金色の液らしきものが流れています。もしかしたらこれはミゲルズ・エルドラド・キャンティーナのオーナー、ミゲルを代表とする人々が探し求めた金脈、黄金郷の一部なのかも…と考えるとワクワクしますよね!

9、炎の息

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お〜ろ〜か〜も〜の〜! などのセリフで代表される場所。クリスタルスカルさんの口臭がきつくなったり無臭になったりおもしろ…なんて言ったら呪われてしまうので止めておきましょう!

10、吹き矢の間

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吹き矢を吹いてくる人物たちがかぶっている動物はマヤ文明で信仰されていたジャガー。冥界の神様として崇められていました。また、アステカ文明では戦争で多くの手柄を上げた者は「ジャガーナイト」と名乗ることを許されていた、ということからクリスタルスカルを警護する彼らとも関係があるのかもしれません。

11、転がる岩の間

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インディ遭遇ポイントその2! ドキドキ!
レイダース冒頭でもインディは大岩に追いかけられていますが、ここでもピンチなようです。ロストリバーデルタの時代設定は1930年代。レイダースでインディが冒険したのは1936年。短期間の間に博士は大岩に2回も追われていることになります。
この!!! パコのせいで!!! インディが!!! 余計に危険な目に!!!

なんて、インディが相棒に恵まれないのはお家芸なのですけれど。

さあ、バッチリポーズを決めたらゴールが見えてきましたよ!

12、帰還
「無事だったとはな。観光客にしては上出来だ。」

最後は萌え語りというなんとも言えない感じになってしまうのですが、自分のブログだしいいよね! 先述のインディのセリフが好きで好きで…! 岩の間で急げ! 逃げろ! 早く! だと更に滾りますね。あなたが忠告してくれたから逃げれたのに無事だったとはななんてまったくも〜〜〜!
…これぐらいにしておきます。


さて、パコの魔宮ツアー、これにておしまいです!
アディオス アミーゴ! それではまた次回お会いしましょう!






インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮

 
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こんにちは!
今年は東京ディズニーシーが15周年を迎えたということで盛り上がっていますね。テーマはWish。ディズニーの仲間たちがクリスタルにそれぞれの願いをたくしている、というのが大筋みたいです。
このテーマが発表された当時、私はとても喜びました。シーで一番すきなアトラクション、クリスタルスカルの魔宮のクリスタルがキーポイント!!! これはなにか動きがあるのでは!!! 
 
しかしいざアニバーサリーイヤーが始まっても音沙汰なし。
このおろかもの! なら私が盛り上げてやろうじゃないの!!!
 
と、いうことで前置きが随分と長くなりましたが、今回よりインディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮を体験するのがもっと楽しくなるようなお話をしていきたいと思います。
 
第1弾はQラインについて。他の遊園地にはない、乗り場までの凝った道がTDRの大きな魅力ですよね。今回はひとつのプロップスに注目しすぎずスラ〜っという感じで解説していきたいと思います。
 
冒険の準備はよろしいですか?
 
それでは! まずは上を見上げつつ歩いてみましょう。魔宮内に入る前に見えてきましたこのレリーフ
 
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モデルはマヤ文明、チチェン・イツァ遺跡の尼僧院のものです。名前からマヤ文明には尼僧がいたの? と想像しがちですが、この遺跡を発見したスペイン人の探検家が修道女の個室のような部屋がここから見つかったことからそう名付けたそうです。
真ん中の人物はたくさんの装飾を身につけていることから、王なのでは? という説がありますが、チチェン・イツァでは残念ながら「文字」があまり残っていないのではっきりとは判明していません。
また、下部の柱状の装飾は怪物の歯を表しているそう。もうこの時点でゲストへ警告をしているのかも。
 
おそるおそる魔宮内に入ってみましょうか。内部で多くの人がまず目につくであろうこの像。
 
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モデルはアステカ神話地母神、蛇のスカートを履いた者を意味するコアトリクエだと思われます。彼女の食べ物はあらゆる動物の生肉。魔宮内にはたくさんの白骨が落ちていますが、これらはクリスタルスカルへの生贄かと思いきや、実はコアトリクエに捧げられた者たちなのかもしれません。穀物栽培が盛んだった当時、豊穣の神様を祀りあげることはとても重要だったのです。
また、コアトリクエはその首を切られているとされており、その首から流れた血が両手のような蛇を形成しています。今でも蛇の口からは水が流れているのをみると、血なのかも…? とゾッとしませんか?
 
さて、落ちている白骨たちはどこから落とされたのでしょうか?
上を見上げてみると穴が開いています。マヤ文明では生贄はピラミッドのてっぺんから落とすのがメジャーな方法でした。
 
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それに習いこの穴はロストリバーデルタの代表的建造物、ピラミッドのてっぺんと繋がっています。現に、魔宮内を見渡してみると三角ピラミッドのように段々と上にいくにつれ狭まっているのでぜひ確認してみてくださいね。
また、この穴の装飾はチックルティックのマーカーがモデルとなっています。
試しに重ねてみました。
 
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真ん中の人物は球技をしているところだとされていて、591年という日付を表す文字が彫られていることも分かっています。
 
魔宮内を進みましょう。
なんだか光を発する遺物が見えてきました。
 
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ここは鏡の間。ガイドブックによっては若さの泉の場所のヒントを知らせてくれていると書かれていますね。
この光は外の光によって輝いており、朝は太陽により上記写真のように白っぽく、夜は月により青っぽく、と時間帯によって変化しているので1日2回乗るのも楽しいですよ!
 
また、先述の通り自然エネルギーによって遺物のありかを示しているという点ではインディ・ジョーンズ第1作、レイダース 失われたアークのあのシーン
 
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と似通っているとも言えますね。
ライド中編でも書きますが、クリスタルスカルの魔宮はレイダースのオマージュが多いのでぜひ! ぜひレイダースを観ましょう。ハリソン・フォード、とっても若いよ(当たり前)
 
さて、鏡の間で若さの泉の可能性を見出したお次はなんだか怪しくて暗い通路に出ました。
 
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怪しい顔もたくさん。しかもゴウゴウと音を立てている。
冒険には危険がつきもの。探検家は色々な事物をよ〜く観察しなければなりません。上から並んだ三つの顔を見ていてなにかに気づきませんでしたか?
 
 
そう! 一番下の顔にだけ瞳がついているのです。足元に気をつけろ? ということかしら…………
 
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いかにも怪しげなドクロを床に発見しました!
これは魔宮への侵入者を阻む罠のスイッチ。うっかり踏むと三つの顔の口から炎をはかれて丸焦げになってしまいます。
f:id:tora603:20190331155955j:image壁には炎で焦げた跡が…!
 
真実の口〜〜〜なんてやってる場合ではありませんよ!!!
スイッチを踏まないように慎重に進みましょう。
 
(なお、インディが罠を解除してくれたようでスイッチを万が一踏んでしまっても焦げることはありません。ひとあんしん。)
 
炎の罠をこえると給水場が見えてきました。
 
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ヒヤヒヤすると喉が乾くもの。ありがたくいただきましょう………
 
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ちょっと待って! 樽の文字を読んでみてください。
 
「WHISKEY」
 
まだこれくらいなら元々酒樽だったものを資源不足なジャングルですから、間に合わせで設置したのかな、と発掘場感がでていてキュンとするポイントですが、今度はバッテンがされた文字を読んでみてください。
 
「PETROLEO」
 
スペイン語で石油という意味。
……喉を潤すのは止めておきましょうか。
 
 
さあ、ここまでたどり着いたのならあとはパコの安全のために作った映画をばっちり見ていざ魔宮探検ツアーに出発です!
 
ライド中編につづく!
 
 
おまけ
ヒヤヒヤの魔宮探検、ナショナル電球なんて日本語になごむ
 
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とうとうブログデビューです

f:id:tora603:20160508233126j:plainはじめまして! 二度目まして三度目ましてな方もいらっしゃるでしょうか!


こんにちは。東京ディズニーシーロストリバーデルタの魅力に気づいたときにはやられていた とら と申します。ミッキーもだいすきです。


さて、このブログでは先述の通り、私のだいすきなテーマポート、ロストリバーデルタの考察を主にご紹介していきたいと思っています。

よく撮影スポットになっているピラミッド前の台座があそこにある意味は? なぜインディ・ジョーンズのアトラクション内には白骨が大量に?

気になりませんか? このブログでは、そのような謎を紐解いていきます。


私は現在Twitterアカウントをもっており、主にそちらの方で考察を展開していたのですが、周知の通りTwitterは140文字という制限の中で愛を語らねばなりません。140文字って!!! 改めて考えても短くないですか!!! それに加え、ディズニー界隈の「用語」は文字数が多いのが事実。アトラクションひとつとっても正式名称で書こうとすれば


インディ・ジョーンズ・アドベンチャークリスタルスカルの魔宮


30文字です! 140文字なんてもう目と鼻の先!


どうせなら、じっくりと語りたいよね。ということで、ブログ開設に至ったわけであります。

Twitterは速報性や拡散性はあるけれど、ツイートの寿命はわりと短いしね。探検家志望としては、記録を鮮明に残しておきたい!


とはいっても、ブログなんて オサレ(笑)なブログを中学生のときに書いていた以来ですし、この文章を書いている今もドギマギしております。どうぞお手柔らかに、よろしくお願いします。


また、このブログで語るお話はあくまでも私の見解であって、「公式設定」ではないことをご理解いただけると幸いです。探検家それぞれに色々な見方があったほうが楽しいよね。イマジネーション!


それでは、ひとりでも多くの方に冒険とイマジネーションの海の隠されたすてきな物語が伝わることを祈りまして。